CL100はNCプログラム(Gコード)を使用して3軸加工を行います。
NCプログラム自体は簡単ですが、複雑な形状を加工しようとすると膨大な量のコードを書く必要があります。
よってCADとCAMを使用して、コンピュータから出力します。
Fusion360は無料で高機能なCAD/CAMソフトであるため、そちらを使用します。
CL100はエンドミルを使用して加工を行います。
用意してあるエンドミルは以下
- ボールエンドミル(刃先が丸い)
- Φ1mm
- Φ2mm
- Φ3mm
- スクエアエンドミル(刃先が四角い)
- Φ2mm
- Φ1mm
- Φ0.3mm
上記の工具を使用して加工を行います。
30×30×30㎜の木のブロックを加工材料として、スマイルマークを削り出します。
- Fusion360を起動し、加工するCADデータを用意します
- 左上のタブを製造に変更します

- 加工環境の設定を行います
- オフセットを全て0に変更します
- それ以外は変更なし

- 工具の設定をインポートします

- Localを選択し、インポートアイコンをクリックします

- ファイル選択画面で以下のファイルを選択します
- 次に、加工条件の設定を行います
- 負荷制御で荒加工を行います

- 加工を行う工具を選択します

- 荒加工を行うため、Φ2㎜のフラットエンドミルを選択します

- 加工形状の設定を行います
- ストック輪郭のみにチェックを入れます

- 加工パスを設定します
- 最大荒取り切込みピッチを1㎜
- 中間切込みピッチを1㎜

- 加工条件の設定が終わったら「OK」ボタンをクリックします
- 加工パスの計算が行われ、移動経路が線で表示されます

- 二つ目の加工条件を設定します
- ペンシル加工で仕上げ加工を行います

- 工具を選択します
- Φ1㎜のボールエンドミルを使用します

- 加工形状の設定で取り残し加工にチェックを入れます

- 加工パスの設定で仕上げ代のチェックを外します

- 「OK」をクリックして加工パスを生成します

- 加工のシミュレーションを行います
- 加工設定を右クリック → シミュレーション

- 加工用のプログラムを出力します
- 加工設定を右クリック → ポスト処理
- 今回はすべて出力するので一つ上の設定を右クリックします

- ポスト処理の設定を行います
- コンフィグファイルはKitMill series / originalmind
- 出力フォルダは任意で

- 「ポスト」をクリックします
- 出力フォルダに出力されます
- 出力されたファイルをUSBに保存します
- 以降は制御用PCで作業を継続します
- 制御用PCにて、CNC4.02を起動します

- 以下、CNC4.02の画面

- イネーブルボタンとRESETボタンをクリックします
- 「NCプログラムを実行可能な状態です」が表示されたらOK

- 機械座標系タブで原点復帰ボタンをクリックします

- 材料をセットします
- 30角の木材に両面テープを張り、右側のくぼみに入れます


- 工具を用意する
- 上がΦ2㎜のスクエアエンドミル
- 下がΦ1㎜のボールエンドミル

- Φ2㎜スクエアエンドミルをセットする
- 青いテープの端で止める

- 加工原点まで工具を移動させる

- ワーク座標系のX,Y,Z軸の位置を0に設定する

- 加工プログラムを読み込む
- AUTOボタンをクリックする

- LOADボタンをクリックして加工プログラムを読み込む
- USBを差し込み、手順22で保存した加工プログラムを選択する

- STARTボタンをクリックする
- STOPボタンに変化するので途中で止めたい場合はこれをクリックする

- 荒加工が完了するまで待つ

- 工具を交換する旨のメッセージが表示される

- Φ1㎜のボールエンドミルをセットする
- 青いテープの端で止める(工具の高さを合わせることで、Z軸の原点合わせを省く)

- STARTボタンをクリックして加工を再開する
- 加工終了まで待つ
- 削りかすを掃除して取り出す

- 以上